例年ならば一年を締めくくる流星群として観測会が計画され、盛り上がるのですが、今年は最高の条件にも関わらずあの「しし座流星雨」直後ということで、盛り上がりに欠け、残念ながらたった四名の有志による観測会となりました。
しかし、ふたご群は今年も活発な活動を見せてくれて、輻射点が天頂に昇る25時から27時の間は、時間当たり50個以上の流星を数えました。
そして、時おりマイナス等級の流星が飛び、中には流星痕を残すものもありました。ふたご群の流星は、しし群に比べてややゆっくりとした速度で流れ、しし群を豪快とすれば、ふたご群には華麗な美しさがあります。
観測当夜の天候は快晴で、天頂で冬の天の川を確認することができました。最高の透明度とまではいきませんでしたが、天頂では4〜5等星が見えていました。気温はそれほど低くなく、先月の清里でのしし群観測に比べれば楽なものでした。しかし、風が激しく、ビニールハウスを風除けにしての観測となりました。
数えた流星の合計は198個でした。計数観測終了時刻まじかには、「あと2個」と言いながら一生懸命探しましたが残念ながら200個には届きませんでした。でも、計数開始前に数個、終了後にも1、2個流れたので実質は200個を越える流星を確認したことになります。
ふたご群のちりの軌道は、年々地球の軌道に近づいているようなので、今後もっと活発になる可能性があります。それに、いつ突然の大流星雨になるか知れないし、やはり一年を締めくくる流星群として楽しみたいものです。
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