vol38号 2000秋号

2000年11月25日発行の秋号からの抜粋です

=== 目次 ===

・速報!しし座流星群

・月食観測記

・秋だ、篠島だ、飲んで騒いでよく食った
 −ふくろうの会秋合宿−

・サマーホリデーin乗鞍

・しらびそ遠征隊に参加して

・しらびそ高原遠征記番外編

・リニア彗星観測記

・木星と十二支

「しらびそ遠征隊に参加して」

 11月17日、行ってきましたしらびそハイランド、当日は気持ちのいい青空の下、S号に私とSさん、T号にIさん、Tさんの配車でオートガイダーズ3人衆プラスは知多半島道路東浦IC入り口のコンビニに朝9時ちょうどに集合、一路飯田を目指し出発しました。もう、すでにIさんの右手には発泡酒の缶がしっかり握られていたのには驚きましたがまだまだ、これから先に起こるプロローグに過ぎないことを誰が予想していたでしょうか珍道中の始まり始まり。
やはり飲めば出るもの、早速豊田のコンビニに寄り道トイレブレイクとなりました。私も今夜の撮影の友「アーリータイムスポケット瓶」とチョコレートを購入、のんべえツアーのツーリストになっちゃいました。
いよいよ伊勢神トンネルに差し掛かる頃空に雲が広がり始め、無線で前を走るTさんにたずねると、「ま〜だま〜だ峠を越えれば天気はかわるよ〜」との返事、後から聞いた話によると、助手席のIさんは飲酒後爆睡だったとか(Tさん運転ご苦労様です)やがて車は稲武の町を抜け、長野県に入る頃、おてんとさまも顔を出し今夜の素晴らしい夜空を予感させます。
治部坂を越え、冬は走りたくない長〜い下り坂の途中でランチタイム、阿智村のそば処「おんびら」に到着、一杯1300円なり、の松茸そばに舌鼓みを打つ、そば湯を飲んでふと隣の席を見ると大きなざるにそばがいっぱい、聞けば3人前のざるとのこと、質より量今度はあれにしよう!と密かに思う私めであります。注:質も最高です。
さてさておなかも満腹になったところでのんべえツアー出発です、飯田の酒店を目指して。

 飯田の町に入り、アップルロードを抜け(ここは街路樹がりんごの木でたわわにりんごがなっていました、よく街の人が取らないもんだ、と感心したのは私だけでしょうか)松川沿いに走ると市場の看板、そのまま車で市場の中へ突入、商品の間を抜け駐車場へ、さすがオートガイダーズ「勝手知ったる我が市場」てな感じで今夜と明日の夜食の調達、ドヤドヤと背の高いメガネをかけたに、地元の人は異人を見るような視線で「日本人だよな」「兄弟かな」の質問攻めに、一言「赤の他人です」の言葉を残し、おでんの具を物色、カップラーメン、乾き物、チョコパイを買い込みハチの巣の写真(食用)を撮り松茸の12000円とハチの巣の12000円を比べつつ、レジを通り、駐車場の車の中へ、このときの手際の良さ普段の買出しの絵が目に浮かぶオートガイダーズでありました。(私も見習わないと・・皆さんいいお父さんしてますね!)
車を置いて市場を後に、少し街を歩くと軽自動車のご婦人がニコニコ顔で私達に手を振っています。
何事かと思いきやそこには2番目の目的地「大牧酒店」の看板が目に飛び込んできました。そうなんです、ここがふくろう「のんべえ様御用達」地酒「春田打」の全国発売元、さっきのご婦人はここの奥さんだったのです。笑顔の歓迎を受け、お店の中へ「春田打生原酒」の予約注文をみんなでします。年末発送の為ちょうどお正月用にと私も一本注文してきました、届くのか゛楽しみです。元気な奥さんからの赤マムシドリンクと春田打のサービスにみんなニコニコで市場の駐車場へ、このときTさんに「ふくろうメンバーでどこかに行くと常に目立つ事をして存在感をアピールしあちらこちらに知り合いの輪が出来ているとの事。

ふくろう鉄則その1:目立つ事をして覚えてもらえばかならず良い事が起きる。(目立てば甘露の日和あり)

 そんな酒屋を後に車に乗り込み走る事1〜2分、次なる目的地「ケーヨーデイツー」飯田松尾店に到着です。店内にはいるやいなやアルミボックスの売り場で大きな男衆が、「色は黒だ!いや青だ!」「取っ手は違う位置に変えよう!」とか「AGA−1のモニター入れるのに最適ジャン!」などなど夢がふくらみます。

ふくろう鉄則その2:ホームセンターは宝の山(地方のホームセンターは要チェック)

私もボールペンライトを買い込み1218円のお支払いで店を出ます。
ここで15時少し前、半田市を出発してからすでに6時間半が経過しようとしています。
最終目的地の「ハイランドしらびそ」はあと一時間ほどで到着です。

 天竜川を渡り、飯田市を抜け喬木村に入り、三遠南信自動車道矢筈トンネルにさしかかる頃全山紅葉に彩られた山々に、去年の大塔合宿を思い出しつくづくふくろうの会に入ってよかったなあ〜と思う私であります。

曲がりくねった道を進み空が開けてくるとしらびそ高原に到着です。

聖霊たちが宿る山、標高約2000メートルにりっぱな洋風の建物が「ハイランドしらびそ」とるものもとりあえず場所取りです。

さすがオートガイダーズ手際の良さはピカイチ赤道儀の部分をおもむろに車から取り出しセットしていきます、鏡筒にSさんから貰った大きなビニール袋をかぶせた状態で、チェックインを済ませ部屋へ入ると持参の缶ビールでカンパーイ、今夜の降るような星空を願ってまたカンパーイ見る見るうちに缶ビールが空になった頃午後6時を迎え夕食です。
鹿さし、猪なべ、山菜のてんぷら、アマゴの塩焼き、煮物にデザートとあるわ、あるわ、これがうわさのしらびそ定食、みんな食べる、食べる、食べまくりで一気に体重が増えそうです。
部屋へ戻って外をみるとガスがかかって星が見えない、しかしIさん曰く「もう少しすればハレるよ」の言葉どおり午後10時を回った頃からガスもハレ、防寒装備に身を包み観望場所へ出陣です。

      



 
   左上…オートガイダーズ1号
      NJP+ε160
 
   右上…オートガイダーズ2号
      アトラクス+16pライトシュミット

   左 …オートガイダーズ3号代理
      GP−D+10pED

   


 隣には名古屋からの一団が陣取り、撮影準備をしています。我々も午後10時半頃より撮影開始、実は出発前にTさんより遠征隊に対しメールで細かい撮影計画が送られそれに基づいて撮影が行われているかと思いきや、一番東に陣取ったSさん、なにやら望遠鏡の調整にとまどっているご様子、Tさん、Iさん、そして私の順で東から西に陣取り私も200mm 30分ノータッチの極軸合わせに四苦八苦、「h&x」を撮って「ヒアデス」を撮って「M44」とノルマをこなし35mmで秋の銀河を撮り夜中に昼間「大牧酒店」で買い込んだワインを開けてカンパイをし、しるこを食べ、ふと南の空を見ると遠くの山の上に輝く星を発見「か、か、カノープスだ!」Iさん「カノープスが見えますよ!」と声を掛けたときイスにすわっていねむりモードにはいっていたIさんでした。(撮影お疲れさまです)

 しらびそ遠征隊の撮影も順調に進み、薄明を迎える午前4時過ぎ一日目のお仕事終了、再び大切な望遠鏡にビニールを掛け部屋へ戻り撮影反省会(朝の小宴会)を行ないオートガイダーズプラスは夢の中へ、おやすみなさい。

 二日目午前11時、お腹の時計にて起床、空は予報どおり曇り、これからどんどん天候は悪化の見込み、飯田の市場で買い込んだおでんを望遠鏡サイドで温めビールでカンパイ曇っていても外で食べるとまたこれがウマイ!あ〜また昼間っから飲んでしまいました、極楽極楽。
そんな極楽も長くは続きません、アウトドアランチが終わる頃、とうとう空も泣き出してしまい、私が食器を洗って帰ってくるとそこは戦場と化していました。
Tさん、Iさん大きな赤道儀を「火事場の馬鹿力の如く」ひょいと担いで一直線車に運んでいます。
Sさんは、といいますともう一回りでかい赤道儀が雨に濡れています。
私も食器の片付けそこそこに、Sさ〜ん、ヨッコラセと応援に駆けつけなんとか無事撤収完了、ホールの写真展をグルリと見て部屋に帰り、河合さん差し入れのおいしかったお酒(バランタイン17年でしたっけ?)を開け、Tさんのノートパソコンで今までの天体写真の鑑賞会からいつの間にかアンティークカメラコレクションの話であっという間に午後6時ジンギスカンの時間です。

 しかしこんなに食べてこんなに飲んで風呂場の体重計が同時に体脂肪の増加も告げています。帰ってからがタイヘンだ!

 そんなこんなで、飲んで、食べて、降るような星空を見上げれば日頃のストレスも疲れもすっきり爽快、帰りは稲武の「岡正」で、元祖味噌カツ定食一丁!だーい。
ほんとよく食べました。
私、ただいま減量中です。
あっという間に過ぎた楽しい秋の3日間、運転のTさん、Sさんお疲れ様でした。
しらびそツアーやみつきになりそうです。

レポートは「ポタ赤ノータッチガイダー1号」Hでした。

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