Vol39号 2001春号

2001年3月18日発行の春号からの抜粋です

=== 目次 ===

・オーロラ観測ツアーご案内

・「ふくろうの会 ホームページ」1年の歩み

・「にじゅういっせえき」に向けての抱負

・21世紀に向けて

・「健康」「星」「ロマン」・・・

・21世紀を迎えて

・21世紀を迎えて

・21世紀もマイペースで

・久しぶりの山海通信

久しぶりの山海通信

21世紀になってから天候に恵まれず星を見に行くことができませんでしたが2月24日になってやっと出撃することができました。参加メンバーはI氏,S氏とI氏がHPで知合ったM氏と私の計4名でした。いつもの3人は相変らずオートガイダーのテスト撮影(テストばっかりで本番はいつなんでしょうか?)M氏はMT160+ST−4による撮影かと思いきや、なんと40pドブソニアンによる観望と驚きの1日となりました。おまけにアイピースはぜ〜んぶナグラーでした。相変らずの強風のためいつもの場所から東へ50mほど移動した違うビニールハウス横で行いました。機材のセッティング中に周りを徘徊する軽トラ1台。運転していたのは農家の人で、最近野菜ドロボーが多く見回り中とのことでした。機材のセッティングも終り、さあ撮影しようと気合の入ったころ「あれ〜」という声。そうです、みなさんの期待通りS氏の雄叫びでした。何かと思い近寄ると、撮影鏡のヘリコイドがおかしくなったらしく、しばらくいじってましたが結局撮影はあきらめてしまいました。「ε160を持っていながら手抜きしてボーグの76oなんかで撮影しようとしたから罰が当ったんだ!」と捨てぜりふを残して立去る2人組。すると今度はI氏が「モーターが回らない!」と雄叫びをあげました。今度は何の罰があたったんだ?と思いましたがさすがI氏、32倍速では回らないが1.5倍速では回るため撮影は可能だ!とS氏とは気合の入り方が違うことを自ら証明して見せました。我々2名は撮影を開始し、何もやっていないS氏とともにM氏の40pをのぞかせてもらいましたが「山海の空でこんなに見えるの〜」というぐらいものすごい見え方をしていました。何しろ「球状星団が球状星雲ではなく球状星団に見えるのです」。いままでの経験ではM3なんか見ても「ふ〜ん」だったのが「でっかくてブチブチだらけ〜」という感じなのです。S氏持参のアサヒの発泡酒を飲みながら「S氏は撮影には向かないから、これを買って観望に徹すべきだ!」と訳のわからない台詞をはきながら何とかS氏に買わせようと説得する2人。「こんなのどこに置いておくの!」と巻返してきても、あっさりと「車の中に置いておけばいいじゃん、そのほうがいちいち運ばなくて済むから」とあいかわらず訳のわからない台詞で説得。はっきりいってふくろうの会所有の30pなんて勝負にならない。40pでも分割できるため移動も問題なし。高価なアイピースとバンドパスフィルターを付けて見る星達はとてもあの山海で見ているとは思えないと妙にハイ・テンションになってしまう3人でした。多少のトラブルは起きながらも何とか撮影をこなしていく2人組。本当にこなしていただけで撮影結果は聞かないでください。冒頭に述べたようにあくまでテスト撮影なのです。きれいな写真を撮るのが目的ではなく、機材の不具合を見つけるためのテスト撮影なのです。

夜食に用意したインスタントのおでんを温め、S氏が日本酒を熱燗にして休憩タイムに突入。初登場のM氏が我々の行動をどうみているのか?と疑問を抱きながらもいつもの調子になってしまう我々でした。常滑の澤田酒造で購入した「樽酒の瓶詰」という世にも不思議な日本酒を飲みながらM氏に聞いてみる。すると「おまえら馬鹿か!」ではなく「みんなで星を見るときはこんな感じが楽しくていいね〜」とホッとする言葉を聞き一安心。おまけにお酒も結構いける口で一緒になってがんがん飲んでいました。

いよいよ後半戦に突入。リタイヤしているS氏のビデオ一式とCマウントレデュサーという部品を取上げ、23pのシュミカセでビデオ撮影できるかテストを行うことにしました。結果は何とか写るということが判明し、将来の楽しみが増えましたが、なぜかカメラからの出力がデッキに入力されないというトラブルで録画はできませんでした。

今年初の出撃(1月4日の新年会は除く)で、撮影の成果はありませんでしたが初経験となる40pドブソニアンによる観望と21世紀になっても失敗をやらかしてくれるS氏,マイペースで撮影,飲酒を行うI氏と星を眺めることができて今世紀も安泰といったところでしょうか。

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